おはようございます。シクロツーリズムたたら 代表のTakahiroです。

西日本を襲った大雨。ようやく収束に向かっているとのことですが、ただ油断できないのは水位が下がった後の地滑りでしょう。これは急に来ますからどうにもなりません。地滑りが予想される場所に近づかないということしか対応策がありません。大丈夫だろうと甘く見ていると、どっと押し寄せてきて濁流にのまれ、そしてほぼ確実に命を奪われます。

およそこうした不測の事態に必要なのは「危機管理意識」ですが、敢えてそういうものを特別学ばなければいけないとは思わないんです。普段の生活をしていても、推察に基づく結果は予測可能であり、また危険であれば回避可能だということでもあります。仮に回避が不可能であったにせよ、その被害を最小限に食い止める術がない訳ではありません。必ずあります。日頃生活をしていく上で、そうした意識を持って行動することを当たり前のことにしてしまえば、ことさら天災に見舞われても慌てることはないと思います。

かつて館林市のお隣である群馬県板倉町では、揚舟というものが一家に1艘あったそうです。渡良瀬川と利根川という水源の恩恵を受けられた反面、ちょっとした雨で氾濫、歴史的にずっと水害を被ってきた場所とも言えます。そういうこともあり、足尾鉱山の鉱毒の埋設も兼ねて渡良瀬遊水地が造られました。幸い人命が奪われるほどの惨事はここしばらく起きておりませんが、アンダーパスが水没する程度の大雨は経験しておりますので、当然ながら楽観などできません。自治体がある程度「予測可能な水害」に対して、更なる積極的な案を提示、推進することがないのかなと思うほどですが、それ以上に個人で対応するというのが先決ということは言えるでしょう。

つい最近、足踏み式のカヤックに興味が湧き、動画を閲覧するようになっておりますが、そういう言わば「レジャー用品」であっても災害時には有用であることは明白であるので、冗談抜きで購入を検討したいなと思っています。かなりの痛手にはなりますが、背に腹は代えられませんから。他人のふり見てわがふり直せ、そして他山の石です。自戒の意味も含めて、災害時の対策は日頃より検討、準備をし、不測の事態の際には慌てず行動をしたいものです。